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バイクの豆知識

バイクで音楽を聴くのは違法?【初心者に分かりやすく解説】

バイクで音楽を聴くのは違法?

バイクの運転中、自分の好きな音楽が聴けると最高ですよね。しかし音楽を聴く時はエンジン音に負けないくらいの音量にしなければ聞こえません。
「そもそもバイクの運転中にイヤホンなどで音楽を聞くのは違法じゃないのか?」
バイク乗りは誰もが一度は気にしたことがあるのではないでしょうか。自転車を走行中のイヤホン装着は、警察の取り締まりが厳しい印象ですよね。
今回の記事では、

  1. バイクで音楽を聴くのは違法なのか
  2. バイクで音楽を聴く方法
  3. イヤホンの種類とおすすめのタイプ
  4. 音楽ではなくバイクから出るサウンドを楽しむ

について詳しく解説します。違法かどうか分からない状態でバイクを運転しても、素直に楽しめません。この記事を読んで、バイクライフを楽しみましょう。

この記事の要約

  • バイクで音楽を聴くのは、違法ではない。
  • バイクで音楽を聴く時は、周囲の音が聞こえる範囲で聴くことが重要。
  • 音楽を聴いていることで起こる可能性のある交通違反がある。
  • 音楽を聴く方法として、イヤホン、ヘルメット、スピーカーなどがある。
  • 音楽だけでなく、バイクそのものから出る音を楽しむ。
音楽を楽しみたいけど事故が不安なあなたに

バイクで音楽を聞くのは違法?

バイクに乗っている間に聞こえてくるのは、エンジン音や街の喧騒、自然の音などですよね。それらを楽しむのもバイクの魅力の一つですが、せっかくなら音楽を楽しみたい気持ちもあります。違反かどうかあやふやになることの多い話題ですが、そもそもなぜこのような話がでるのでしょうか?

バイクで音楽を聴くことの危険性

バイクに限らず、車や自転車でも同様ですが、走行中に周りの音が聞こえなくなる危険性があります。乗り物を運転中は、目に見えるもの以外にも聞こえてくる音にも注意しなければなりません。具体的な例をあげると、
・救急車や消防車、パトカーなど
・周りの車のクラクション

などがあります。特に救急車や消防車、パトカーなどの緊急車両と呼ばれるものは必ずサイレンを搭載しております。事件事故などで緊急走行をしているのに、音楽を聴いているせいでサイレンの音が聞こえず、接近に気づけない場合が考えられます。また緊急車両に道を譲るのはドライバーの義務とされており、もしも通行を妨げた場合は道路交通法違反となります。

どのような法律に違反する?

次に音楽を聴いていることが原因で起こりそうな違反を2つ紹介します。

①緊急車妨害等違反(道路交通法第40条)

交差点やその付近で緊急車両が接近してきたとき車両は交差点を避けて、道路の左側(一方通行で左側によることが緊急自動車の通行を妨げる場合は右側)に寄り一時停止しなければならないというものです。

②本線車道緊急車妨害違反

「本線車道」というのは高速道路や自動車専用道路のことをいいます。こちらも一般道と同じく、緊急車両が接近してきた場合は道路の左側に寄せて、一時停止しなければなりません。

いずれの違反にも反則金が科せられ、バイクのような二輪車は6,000円の罰金で、交通違反点数1点が加算されます。
また他の車のクラクションなども聞こえづらくなり、トラブルになる恐れもあります。

バイクで音楽を聴く方法

先にバイク走行中における音楽を聴く危険性についてご紹介しました。ですが厳密にいうと、バイクの走行中に音楽を聴くのは違法ではありません。実は道路交通法には、バイク走行中に音楽を聴くことを禁止とする条文がないため、違法行為ではないのです。

しかし周りの音が聞こえなくなるくらいの爆音で聞いていると、交通事故や妨害違反になる可能性もあるため、周囲の音が聞こえるレベルで音楽を楽しむ必要があります。
ではバイクで音楽を楽しむ手段は、どのようなものがあるかご紹介します。

イヤホンを付ける

単純ですが、ヘルメットを装着する前にイヤホンを付ければ通話や音楽を聴くことができます。後に紹介するスピーカー搭載型のヘルメットや、バイク自体にスピーカーを搭載する方法に比べるとコストがかかりません。筆者は以前ホンダのマグナ750に乗っていたのですが、お金が無かったのでBluetoothイヤホンで音楽を楽しんでいました。(最終的にはバイクを手放すくらいお金に困りましたが。。。)

新たにイヤホンを用意するのもいいですし、すでに所有していれば手軽に始めることができますので、あまりお金をかけたくない方におすすめです。

ヘルメットにスピーカーを装着する

次に紹介するのは、ヘルメットで音楽を聴く方法です。主な手段としては、
①ヘルメットに後付けでスピーカーをつける
②スピーカーが搭載されたヘルメットを購入する

という方法があります。これら2つを詳しく解説します。

①ヘルメットに後付けでスピーカーをつける

こちらの方法では、ヘルメットの内側に薄いスピーカーを貼り付けることになります。販売されている多くの商品はBluetoothを搭載しており、スマートフォンとの連携が可能です。また音楽を楽しむ以外にも、バイク仲間とツーリング中に通話をすることができる「インカムタイプ」も存在します。

スピーカーとは別に、ヘルメット外側にインカムを装着することでマイクの役割を果たします。ツーリング時だけでなく、バイク走行中の電話などがあった場合にも通話できるので、普段1人でバイクを楽しむ方にもおすすめの商品となります。

②スピーカーが搭載されたヘルメットを購入する

先に紹介した、後付けで搭載するスピーカーやインカムが最初から搭載されたヘルメットもあります。あらかじめ搭載されているだけに、後付けタイプに比べるとコストがかかりますが、自身で付ける手間がありません。また取り付けに失敗することが不安な方にもおすすめの商品です。

ただし故障した際のことを考えると、後付けタイプであれば容易に部品を交換できますが、スピーカー搭載型であれば買い替える必要があります。それぞれの良し悪しを比較し、検討することが大切です。

バイクにスピーカーを搭載する

最後にご紹介するのは、バイク本体にスピーカーを取り付けるという大胆な方法です。そもそも専門知識がないと取り付けることは困難で、希望される場合は業者に頼むのが最も確実です。これまで紹介したイヤホンやスピーカー付きヘルメットとは違い、周囲に音が聞こえてしまうため、音量はもちろん走行する時間帯にも気をつけなければなりません。
労力やコストはかかりますが、時々街で見かけるとカッコよく見えますよね。なにより目立つことに抵抗が無い方にしか向かない方法です。

イヤホンの種類とおすすめのタイプ

バイクに乗りながら音楽を聴くためのおすすめの方法は、ずばりイヤホンかヘルメットです。当然バイクにスピーカーを搭載するよりも圧倒的にコストがかかりませんし、周囲に迷惑もかかりません。特にイヤホンなどは安価なものもたくさんありお手軽なので、初めてバイクで音楽を聴く方にはイヤホンタイプをおすすめします。イヤホンにどのようなタイプがあるのかをご紹介します。

ヘルメットのスピーカーに関しては前述の「バイクで音楽を聴く方法」で詳しい解説をしていますので、ここでの紹介は割愛します。

インナーイヤー型とカナル型

イヤホンの種類をご紹介する前に、イヤホンの耳に挿入する部分の違いについてご説明します。主にイヤホンはインナーイヤー型(開放型)カナル型(密閉型)に分かれており、それぞれ使用感が違います。結論からお伝えすると、バイクで音楽を聴くという使用用途であれば、カナル型がおすすめです。その理由もしっかりとご説明しますので、ぜひ参考にしてください。

①インナーイヤー型(開放型)

インナーイヤー型のイヤホンは、耳の表面の耳介と呼ばれる部分にイヤホンの先を引っ掛けて装着するタイプです。メリットとしては、空間表現力が高く臨場感のあるサウンドを楽しむことができます。インナーイヤー型イヤホンは、後に説明するカナル型イヤホン特有の装着感や閉塞感が苦手な方におすすめです。また外部の音が遮断されるカナル型に比べ周辺の音が入りやすく、屋外でも安全に使いやすいイヤホンが欲しい方にもぴったりです。

対してデメリットは、耳との接着面が少ないためカナル型に比べてイヤホンが外れやすく、周囲に音が漏れやすいという点があります。特に外れやすいという点では、ヘルメットを装着する際にイヤホンが外れる可能性もあるので、バイクに乗る際にはあまりおすすめしません。

②カナル型(密閉型)

カナル型のイヤホンは、耳栓型のイヤースピースを耳の中に入れるようにして装着するタイプです。メリットとしてインナーイヤー型に比べて耳から外れにくく、密閉性が高いので音漏れが少ないほか、低音や細かい音の描写を聴き取りやすいというものがあります。

デメリットとまでは言えませんが、耳の中に入れ込む装着方法にはある程度の慣れが必要です。特に今までインナーイヤー型を使用してきた方は、長時間カナル型を使用すると耳に違和感を覚える可能性もあるという点は留意しておきましょう。

バイクで音楽を聴く際はカナル型イヤホンがおすすめです。ヘルメットをしているので、走行中にイヤホンが落下する危険性はありませんが、装着間はカナル型の方が圧倒的に外れにくいので、ヘルメット装着時にイヤホンが落下する可能性は低いです。
また音漏れを気にする必要もありませんし、密閉性が高いので周りの雑音なども聞こえにくくなります。

有線タイプと無線タイプ

近年は無線タイプ、いわゆるBluetooth接続のできるイヤホンが主流となっています。有線タイプはその名の通りイヤホンからコードが伸びているため、無線タイプにはない煩わしさがあります。しかしバイクを乗るうえでは有線タイプも選択肢の1つです。ちなみにヘルメットスピーカーにも有線タイプと無線タイプが存在し、メリットデメリットはイヤホンタイプと考え方は変わりませんので参考にしてください。次にそれぞれの違いについて詳しくご紹介します。

有線タイプ

先にご紹介したように、有線タイプ最大のデメリットはイヤホンから伸びたコードです。筆者も昔は有線タイプのイヤホンを使用していましたが、ふとした拍子にコードが引っかかり、耳から勢いよくイヤホンが抜けるのが嫌でたまりませんでした。

ですがそのコードをスマートフォンなどの端末に挿すだけで音楽が聴けるので、無線タイプイヤホンの特徴でもある充電をする必要がありません。バイクで音楽を楽しもうとして、イヤホンの充電が切れていたらテンションが下がりますよね。この部分が有線タイプのメリットだと思います。

ただバイクの走行時に有線タイプを使用するのであれば、コードの取り扱いには注意が必要です。コードが引っかかったせいで事故やトラブルになることは絶対に避けなければいけません。筆者はコードを上着の内側から通して、首の部分からイヤホンを出すなどの対策をしておりました。

無線タイプ

無線タイプのメリット・デメリットはまさに有線タイプの正反対と考えていいでしょう。コードが無いので何かに引っかかる心配もありませんし、コードが肌に当たるなどの煩わしさもありません。

デメリットとしてはやはり充電問題で、バイクで出かける前には必ずフル充電にしておくよう心がけましょう。最初から充電切れだったり、走行中に充電が切れたりなどしたら、せっかくの音楽を楽しむことができません。

またイヤホンの種類によっては、ノイズキャンセリング機能が備わったイヤホンがあります。ノイズキャンセリングとは周囲の雑音を一切遮断し、音楽のみを聴くことに特化した状態のことを言います。バイク乗車時にノイズキャンセリングにしてしまうと、音楽以外は本当に何も聞こえなくなってしまいます。最初にご紹介したように、緊急車両などの接近に気付けなくなる可能性が大幅に上がるので、バイク乗車時はノイズキャンセリング機能を必ずオフにしましょう。

骨伝導タイプ

最後に骨伝導イヤホンをご紹介します。骨伝導イヤホンは通常のイヤホンとは異なり、耳の鼓膜を振動させて音を伝えるのではなく、骨の振動を利用して音を伝えるイヤホンのことです。装着方法も耳にイヤホンを挿入するのではなく、イヤホンの振動部分をこめかみ付近に装着して使用します。文字ではお伝えしづらいですが、耳を塞がずに音楽を楽しむことができるため、周囲の音も感じることができます。

耳に圧迫感もなく音楽と周囲の音も聞こえるので、バイクで音楽を楽しむのにぴったりな商品だと思います。ちなみに骨伝導イヤホンにも有線タイプと無線タイプがあるので、前述の文章から好みのタイプを考えてみましょう。

骨伝導タイプを利用したことが無い方にとっては、音楽を聴く感覚が新しく感じると思います。商品によって音質が異なるので、購入前にショップなどで視聴体験をすることをおすすめします。

音楽ではなくバイクから出るサウンドを楽しむ

これまでバイクで音楽を聴く方法を紹介してきましたが、バイクには「エンジン音やマフラー音を聴く」楽しみがあることも忘れてはいけません。そもそもバイクの魅力には、走りや見た目、そして音があります。なによりアフターパーツのメーカーから様々な特性を持ったマフラーが販売されているのは、バイクユーザーがより良い音を求めている証拠でしょう。YouTubeなどでもバイク音をメインとした動画が数多く紹介されており、それだけ魅力が詰まっています。どのような音があるのか、1つ例をご紹介します。

鼓動音

バイクの鼓動音とは、バイクのエンジンから発生するリズミカルな音のことを指します。
文字で表現すると、「トコトコ」「ドッドッドッド」「ズドドド」など様々あるのですが、伝わりづらいですね。YouTubeなどで「バイク 鼓動音」で検索するとご理解頂けるような動画がたくさん出てきますので、ぜひ調べてみてください。
このような様々な音の表現があるということは、それだけバイクやエンジン、マフラーで音の種類が変わるということです。具体的に音をどのように変えるのかを説明すると、かなり長くなってしまうので割愛しますが、それだけ音に魅力があるということを覚えておいてください。

なにより記事のテーマでもある「バイクで音楽を聴くのは違法?」という観点からも、何も装着せずにバイクそのものを楽しむというのが1番なのかもしれません。もちろんバイクの楽しみ方は人それぞれですので、注意しながら音楽を聴くのは何の問題もありません。その日の気分によって聴くものを変えるというのが、1番の楽しみ方だと筆者は思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は「バイクで音楽を聴くのは違法?」というテーマを元に、

  1. バイクで音楽を聴くのは違法なのか
  2. バイクで音楽を聴く方法
  3. イヤホンの種類とおすすめのタイプ
  4. 音楽ではなくバイクから出るサウンドを楽しむ

についてお話させて頂きました。バイクを走行中の危険性を十分理解し、かつ安全性も保てるよう配慮すれば、音楽は聴いても大丈夫です。車でもそうですが、ドライブ中の音楽は一段と楽しいですよね。見える景色や時間帯にマッチする音楽を探し、次にツーリングに行った時はこれを聴こうと考えるのもワクワクします。最後に、周りに迷惑をかけず事故にも気を付けることができれば、バイクの楽しみ方は無限です。みなさまもぜひ素敵なバイクライフをお過ごしください。
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タロー

所持資格:損害保険基礎・自動車・火災・傷害疾病、中古車査定士

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