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バイクを車やバイクで牽引すると違法?牽引のルールと方法を解説

バイクを車やバイクで牽引すると違法?

業者に依頼せず、自分たちでバイクを牽引しようと考えている人もいるかもしれません。車やバイクで故障したバイクを牽引するのは違法ではないのでしょうか?

原則、牽引するための構造や装置が付いていない車両は、他の車両を牽引できません。ただし、故障をはじめとしてやむを得ない事情があるときは牽引が可能です。

本記事では、バイクの牽引ルールと方法、注意点について解説します。

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バイクの牽引ルール

故障したバイクを牽引する際、以下の条件を満たす必要があります。

  • 牽引する車と故障車の間は5メートル以内にする
  • 牽引する車の先端から牽引される車の後端までの長さは25メートル以下にする
  • 丈夫なロープでつなぐ
  • ロープに白い布(30センチ四方)を付ける
  • 故障車には免許所持者をのせ、ハンドル操作させる

故障したバイクを牽引する場合、運転免許のみで問題ありません。
また、走行速度や牽引できる台数にも制限があります。

速度

車両総重量2,000 kg以下の車両をその3倍以上の車両で牽引するとき、最高速度は時速40kmです。125cc以下のバイクで牽引する場合は時速25kmに制限されます。

上記以外の場合で、バイクを牽引する際は時速30kmに制限されます。一般道路での牽引は可能ですが、最低速度が時速50kmと定められている高速道路では牽引できません。

台数

中型・大型バイクで牽引する場合は牽引できるバイクは1台までです。自動車をはじめとしてその他の車両で牽引する場合は、バイクを2台まで牽引できます。
原付で牽引する場合は各都道府県によって、対応が異なります。たとえば、大阪府では原付が牽引できる車両はリアカーに限定されています。

    法第60条の規定により自動車以外の車両(トロリーバスを除く。)の運転者は、他の車両を牽引してはならない。ただし、牽引するための装置を有する原動機付自転車又は自転車により、牽引されるための装置を有するリヤカー1台を牽引するときは、この限りでない。
    引用:大阪府道路交通規則

一方、愛媛県では故障した原付の牽引が認められています。

    原動機付自転車の運転者は、故障その他の理由により運転することができなくなつた自動車又は一般原動機付自転車(以下「故障車」という。)を牽引することがやむを得ない場合においては、前号の規定にかかわらず、次に定めるところによりその故障車を牽引することができる。
    引用:愛媛県道路交通規則

バイクの牽引方法

バイクを牽引する際はバイク同士をロープでつなぐ必要があります。

バイクにロープを結ぶときは車体の中心で結ぶようにします。結ぶ位置が左右どちらかにずれると、走行時にバランスを崩す原因となります。また、結ぶ場所はフレームをはじめとした頑丈な部分にしましょう。

使用するロープは、牽引用として販売されているような丈夫なものにしましょう。とくに、伸縮性があり、衝撃を吸収してくれる材質がおすすめです。

ロープがたるんだ状態から張った状態になるとき、牽引されているバイクは衝撃を受けます。伸縮性があるロープを使うことで、ロープがたるみにくくなるため、衝撃を受けにくくなります。通常のロープを使う場合は、ストレッチコードを使い、伸縮性をつけるようにしましょう。

牽引時の注意点

安全にバイクを牽引するうえで、注意すべき点が4つあります。

  • 急ブレーキしない
  • ロープをたるませない
  • 手信号を使う
  • 曲がり角では大回りする

急ブレーキしない

バイクを牽引する車両は急ブレーキしないようにしましょう。牽引されているバイクのブレーキが間に合わず、衝突する恐れがあります。とくに、下り坂を走る際のブレーキには注意が必要です。

ブレーキのタイミングをできる限り合わせられるように、牽引する側と牽引される側がお互いにコミュニケーションがとれるようにするといいでしょう。

ロープをたるませない

下り坂や交差点での減速時、ロープがたるむことがあります。ロープがたるんだ状態で発進すると、牽引されるバイクは強い衝撃を受けます。また、たるんだロープが前輪に引っかかる恐れもあります。

信号待ちでロープのたるみに気が付いた際は、牽引される側がロープを張りなおすようにしましょう。

手信号を使う

牽引される側は車線変更や右左折時に手信号を使いましょう。

牽引するバイクがウインカーを点灯しても、後続車には右左折や車線変更の意思が伝わりません。とくに、車線変更の場合は車線変更の意思が後続車両に伝わらず、後ろから追突される危険性があります。

進行方向を周囲に示すためにも、手信号を使ったほうがいいでしょう。

曲がり角では大回りする

曲がり角では、普段曲がるときより大回りで曲がるようにします。

交差点のような曲がり角では、互いの走行ラインがずれてしまいます。牽引されるバイクは斜めに引かれてしまうので、バランスを崩して転倒する恐れがあります。
曲がる際は、車体が長いトレーラーのように大回りしたほうが安全です。また、曲がり角のときだけ、押し歩きしてもいいでしょう。

バイクの牽引で違反した場合は?

バイクで2台以上牽引した場合や白い布をつけなかった場合など牽引のルールに違反した際、違反点数や反則金が科せられます。
反則金は普通車・二輪車の場合は6,000円、原付の場合は3,000円です。違反点数は普通車・二輪車、原付いずれも1点です。
違反点数は累積した点数が一定の基準に達した場合、免許停止や免許取り消し処分を受けることになります。

バイクの牽引を依頼できる業者

バイクの牽引は気を配る点が多くあります。作業に慣れていないと衝突や転倒によるバイクの損傷やケガにつながる恐れがあります。とくに、遠距離になる際は、バイクを壊したり、ケガをしたりする危険性が増すでしょう。

故障したバイクを修理工場に移動したい場合は、業者へのレッカー移動の依頼がおすすめです。以下にレッカー移動を依頼できる業者を紹介します。

  • JAF
  • バイクショップ
  • 保険会社

JAF

JAFのレッカーサービスは会員、非会員問わず、利用できます。ただし、非会員の場合は基本料金15,700円作業料6,000円に加え、1kmごとに830円加算され、費用が高額になります。

一方、入会費2,000円、年会費4,000円を払って、会員になると、20kmまでの移動が無料になります。なお、所有するバイクのほかに、レンタルバイクや友人から借りたバイクも対象です。

バイクショップ

バイクを購入した店舗にて、レッカーサービスをはじめとしたロードサービスを付帯できます。利用するには、有料会員になる必要があり、年会費は4,000円〜6,000円程度です。新車購入の場合は1年間無料で利用できるケースもあります。

無料かつ距離無制限でレッカーサービスを利用できるのが特徴です。ただし、移動先は自宅または購入した店舗に限られます。また、購入したバイク、加入プランによっては、無料搬送の距離制限があるため、注意しましょう。

保険会社

任意のバイク保険に加入している場合、レッカーサービスの無料利用が可能です。

多くの保険会社では、お客様指定の修理工場までの移動の場合、100kmまで無料でレッカー移動してくれます。また、保険会社によっては会社指定の修理工場への移動なら、距離無制限でレッカー移動してくれるケースもあります。

また、レッカーサービスを利用しても、等級は下がらないため、保険料が上がる心配をせずに利用できます。ただし、レッカーサービスが利用できる車両は保険契約しているバイクのみなので、注意しましょう。

おすすめの記事

【ロードサービス】について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にして下さい。
バイク保険のロードサービスとは|徹底解説

まとめ

本記事では、バイクを牽引する際のルールと方法、注意点について解説しました。

故障したバイクを牽引する場合は、以下の条件を満たせば、違法にはなりません。

  • 牽引する車と故障車の間は5メートル以内にする
  • 牽引する車の先端から牽引される車の後端までの長さは25メートル以下にする
  • 丈夫なロープでつなぐ
  • ロープに白い布(30センチ四方)を付ける
  • 故障車には免許所持者をのせ、ハンドル操作させる

しかし、バイクの牽引は、作業に慣れていないと衝突や転倒の危険性が高いといえます。事故のリスクを回避するためにも、故障したバイクの牽引は業者へ依頼したほうがいいでしょう。

任意のバイク保険に加入していれば、一定距離まで無料で故障したバイクを移動してくれます。万が一の故障に備え、バイク保険の加入を検討してみてはいかがでしょうか。

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