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原付バイクでも保険に加入する必要がある?

原付バイクの写真

生活の足となる原付バイク、任意保険の加入は必要?

手頃な価格で販売されており、気軽に乗車できる「原付バイク」は、正式名称を「原動機付き自転車」と言います。
ちょっと速い自転車に乗る感覚で乗車できるので、老若男女問わずに多くの方が愛用している乗り物です。
原付バイクは原付免許と呼ばれる運転免許証を取得すればすぐに乗車できます。
原付免許は16歳以上になれば学科試験と実技講習をクリアすれば取得できるので、若年層の足としても人気です。
では、生活の足として欠かせない存在の原付バイクは、任意保険である「バイク保険」への加入は必要でしょうか。
この記事では原付バイクとバイク保険に焦点を当てて詳しく解説します。

原付バイクは自賠責保険(強制保険)に加入できる?

街中で大活躍する原付バイクですが、自転車よりも速く車のように車体に包まれてはいないため、実はとっても危険な乗り物です。乗車経験がある方の多くは、ヒヤリハットを感じる経験をされているのではないでしょうか。
原付バイクは車を所有しにくい都心部や市街地の中でスピーディーに移動できることが魅力ですが、その分狭い路地で交通事故を起こす可能性もあり、歩行者や自転車を巻き込んでしまうこともあります。
では、原付バイクはそもそも自賠責保険には加入できるのでしょうか。
結論から言うと、たとえ原付であっても自賠責保険への加入は必須です。
自賠責保険は全ての自動車が加入対象となっており、二輪と同様に原付も加入が必須です。
原付バイクは車検がないため、ご自身で手続きをされる方が多くなっています。
250cc以下のバイクの自賠責保険はWEBやコンビニでの加入がスタンダードとなっており、更新期限さえ忘れなければ非常に手軽に加入できます。

自賠責保険は名義変更が必要?

原付バイクは手軽な乗り物であることから、知人から譲り受けたりネットオークションで手軽に個人売買を行ったりする人も多くなっています。
では、原付バイクを他者から譲り受けた場合には自賠責保険をどのように扱うべきでしょうか。
強制保険である自賠責保険は任意保険とは異なり、他者から自賠責保険を引き継ぐ必要があります。
任意保険は等級を継承する際に細かいルールがありますが、自賠責保険は必要書類を整えれば他者から引き継ぐことができるのです。
詳細は以下のとおりです。

・自賠責保険

バイクの譲渡や売却の際には自賠責保険の名義変更が必要。
契約権利譲渡通知書、移動承認請求書などを用意する。
自賠責保険は強制であり、原付バイク本体に付保する保険のため他者からでも継承が必要。

・任意保険

任意の保険商品であるため、契約を譲渡する際は等級継承のルール内でしか譲渡できない。
記名被保険者の配偶者や同居家族、配偶者の同居親族であることが必須で、同居していない子には等級継承ができない。

バイク専門店を経由せずに中古バイクを手に入れる場合には、自賠責保険の名義変更を怠ってはいけません。
契約を変更しないまま交通事故が起きてしまうと大きなトラブルになりかねません。
必ず所有者が変わる段階で確認を怠らないようにしましょう。

原付バイクは自賠責保険の加入のみでは不十分?

自賠責保険は強制保険として自動車やバイクの加入が義務となっています。
では、自賠責保険があれば補償は十分なのでしょうか。
自賠責保険はあくまでも被害者救済を目的とする保険であり、補償できる範囲が限定的です。
また、加害者側となってしまっても保険会社が示談交渉を代行してくれたり、自身の車体に関する支払ってくれたりもありません。
では、自賠責保険と任意のバイク保険はどのように違うのでしょうか。

原付バイクも任意保険が必須?自賠責保険とバイク保険(任意保険)の違いとは

原付バイクにも任意保険が必須かどうか、疑問に思う方のためにこの項では自賠責保険とバイク保険(任意保険)の違いについて解説します。

自賠責保険の特徴とは?

自賠責保険は交通事故の際に人身部分について支払われる保険であり、物損の補償は行われません。
被害者1名につき保証の限度額が定められているため、重篤な後遺症が残るケースでは自賠責保険の補償では不足してしまうため訴訟になることが多く、加害者の大きな負担が予想されます。
また、被害者にも過失があった場合には減額されてしまうため、被害者ならいつでも補償を十分に受けられるわけではありません。
実際に任意保険には入っていなかった場合には、原付バイクの乗車時には以下のようなトラブルが発生しています。

【原付バイクが任意保険に入らなかった場合のトラブル例】

・自損事故を起こしてしまい、自身は骨折してしまい原付バイクの車体と他者の自宅のブロック塀も損壊させてしまったが、自賠責保険にしか加入しておらずすべて自分で支払うことになった

・車対原付バイクの交通事故で過失割合を激しく争っているが、任意保険に加入していないためすべて自分で相手方保険会社と交渉しなければならない

・原付バイクで左折する際に自転車に接触し、重大な後遺症が残されたため自賠責保険の補償額を超える高額の慰謝料請求を受けたが支払えない

自賠責保険の加入だけではトラブルの解決には至らず、十分な補償が足りないことがわかります。補償が行われない場合や、非常に高額の支払いを負担せざるを得ない場合もあります。
自身への補償はもちろんのこと、加害者側になることも想定しておくことが重要でしょう。

バイク保険(任意保険)の特徴とは?

任意で加入するバイク保険の特徴は、まずひと言でまとめると「自賠責保険では足りない補償を補う」ものです。
トラブルになりやすい自損事故や、自身のケガや物損事故に関しても補償を行うほか、示談交渉や万が一の際の後遺症における後遺障害の申請に関してもサポートを行います。
また、過失割合を争うような交通事故も過去のたくさんの事例を基に保険会社が代行して争ってくれるので、被害者としても加害者としても安心のサポートを受けることが可能です。

【バイク保険に加入していてカバーできた事例】

・侵入してきた車に接触された交通事故で相手方の示談案に納得がいかないため、バイク保険に付帯しておいた弁護士費用特約を使って交渉を依頼し、無事に納得の補償額で示談を終えた

・原付バイクが乗車中に突然トラブルで停車してしまったので、バイク保険に付帯されているロードサービスを使って無料でレッカーしてもらった

・原付バイクに乗車中に自損事故を起こし、重篤な後遺症が残ったので自身のバイク保険の人身傷害保険から補償を受けた

このようにバイク保険は任意だからこそできる充実の補償があります。
自賠責保険とセットで加入することが大切です。

まとめ

この記事では、原付バイク保険においても任意保険に加入をすべきか、という視点から解説を行いました。
自賠責保険には用意されていないサービスや補償がバイク保険に加入しておくことで受けることができます。
たとえ原付バイクであっても、自動車や二輪と同様に任意であってもバイク保険に加入しておくことが大切です。

監修:岩田あき

経歴:大手損害保険会社に勤務後、弁護士事務所で秘書として交通事故訴訟の調査に従事