任意保険の一種として販売されているバイク保険には、自動車保険と同様に「等級制度」があります。
等級制度とはノンフリート等級別料率制度のことですが、簡潔に言うと保険料を決めるランクのような制度です。
等級は1等級~20等級まで設けられていることが多く、1~5等級をデメリット等級と呼びます。
新規加入をすると6等級からスタートをし、無事故であれば1等級ずつ階段を上るようにランクアップしていきます。
等級の数字が大きくなればなるほど保険料の割引率は上がりますが、保険料を左右するのは等級だけではなく、加入の年齢や付帯する特約の数などでも左右されます。
バイク保険にも等級制度があるため、新規で契約をする際には6等級からスタートします。
デメリット等級の場合は車両保険に入れない場合がある
バイクは自動車よりも事故率が高く、新規加入後に事故があり保険金が支払われると、一気に6等級から3等級にダウンしてしまいます。
加入の次年度にデメリット等級に陥る人も決して少なくありません。
バイク保険ではデメリット等級になると、車両保険に加入できない場合があります。
等級は他社へも引き継ぎされるが、自動車保険には使えない
デメリット等級の場合、次年度の保険契約を他社で契約し、等級のリセットを行おうとするケースが見受けられます。
しかし、等級情報はデメリットの有無を問わず各保険会社が共有しています。
デメリット等級を隠して加入しようとしてもわかってしまうのです。
等級を誤魔化して他社に加入しようとすると、虚偽の申告とみなされて保険契約が解除される可能性が高いので注意が必要です。
なお、バイク保険と自動車保険の等級制度は同じですが、バイク保険の等級を自動車保険へ引き継ぐことはできません。
同様に、自動車保険の等級をバイク保険に使うこともできません。バイク保険の中でも排気量の区分が変わると保険に入り直す必要があります。
排気量区分は125ccが境目となっており、同排気量区分の中でしか等級を引き継ぐことはできません。
等級に影響しない特約にも注目を
バイク保険にはさまざまな特約が用意されていますが、保険金を受領しても等級ダウンはしないお得な特約が多数用意されています。
該当する特約例は以下のとおりです。
・弁護士費用特約
・携行品特約
・無保険車障害特約 など
これらの特約は保険金請求を行い、受領をしたとしても翌年に等級はダウンしません。
但し、事故によって対人・対物などの保険金支払いが行われた場合などは等級がダウンするため注意しましょう。