自動車と同様に、バイクにも「車台番号」があることはご存じでしょうか。
車台番号とは1つずつの車体を識別するために打刻された識別番号のことです。
メーカーの車種を特定されている「型式」とは異なります。
事故・盗難時などに車両の持ち主を特定する際に使用し、リコール時には対象車を特定するためにも使われている番号です。
車台番号は別名「フレームナンバー」とも言われています。
車台番号はその1台だけのオリジナルナンバーである、と覚えておきましょう。
バイクの車台番号がどこに打刻されている?
自動車の車台番号の場合はボンネットを開けたエンジンルームの奥に打刻されていることが基本ですが、バイクの場合には車種によって打刻位置が異なることがあります。
■スクーターや原付の場合(125cc以下)
コンパクトで街乗りにピッタリのスクーターの場合には、フレーム部分の下や座席のシートの内部、プレート内部に刻印されていることが多いでしょう。
メーカーによっては打刻位置が決まっている場合もあります。
例として挙げると、ある国産バイクメーカーの場合は「全面プレートを外した中に打刻されている」ことが多くなっています。
■スクーターや原付以外の場合(126cc以上)
排気量区分で126cc以上あるバイクの車台番号は、ハンドルとボディを繋ぐ部分に打刻されていることが多くなっています。
但し、年代が古く、今も現役で活躍しているバイクの中には打刻位置が異なるケースもあるため注意しましょう。
ビッグスクーター(250cc)の場合はステップ部分の後方やシート内部に打刻されていることが多くなっています。
車台番号はどうしてバイク保険加入に必要なのか?
車体を区別する車台番号は、そもそもどうしてバイク保険の加入時に申告をする必要があるのでしょうか。
バイク保険では事故の発生によって保険金を支払うことになった場合に、車体を特定して契約時のバイクの車両と誤りがないかを調査しています。
もしも車台番号が異なっている場合、契約時に申告されているバイクの車体と全く違う可能性があるため、保険金の支払いをストップし調査を進める必要があります。
万が一の際にスムーズに保険金を受領するためにも、車台番号は誤りが無いように申告しましょう。
車台番号は購入時にチェックを
車検証に記載されている車台番号ですが、125cc以下のバイクには車検証がありません。
その代わりに、「標識交付証明書」という証明書が発行されています。この証明書はナンバー交付の証明書のことです。
証明書内にはバイクのメーカー名や車台番号が記載されているので、バイク保険加入時にはチェックするようにしましょう。