バイク保険の基本補償とは、契約した車両の事故に対する補償です。自動車保険と同様、自賠責保険では補いきれない補償について、任意保険であるバイク保険に加入することでカバーすることができます。
基本補償の主な内容は、対人賠償保険・対物賠償保険・人身傷害保険・車両保険の4分野です。では、バイクが盗難に遭ってしまったら、補償はバイク保険から得られるのでしょうか。
自動車が盗難された場合は自動車保険に付帯されている車両保険から補償を得ることができますが、バイク保険の場合は付帯されている車両保険からは補償が行われません。
この背景には、バイクが自動車より盗難リスクが高いことが挙げられます。一説には自動車の20倍以上の盗難リスクがあるため、バイク保険では盗難は補償できないのです。
バイクは盗まれやすく、転売もされやすいため保管には十分に気を付ける必要があります。被害者救済を目的とする自賠責保険からも補償は行われません。
なお、バイク保険の種類によっては盗難補償を付帯できる種類が登場しています。
バイクの盗難をカバーできる保険とは
バイクの盗難リスクの高さを踏まえると、補償ができる保険が無いのか気になるところです。
そこで、「盗難保険」が販売されています。保険会社によってはバイク保険に盗難補償の特約を付帯できるタイプもあります。
盗難にしっかりと備えたい場合には、バイク保険とは別に盗難を補償する保険に加入をするか、盗難補償のあるバイク保険を選択しましょう。
なお、盗難保険についてはバイクの販売店が補償を行うケースもあります。
国内有名バイクメーカーはバイク購入時に盗難補償加入を勧めているので、予め確認をしておくと良いでしょう。
バイクメーカーが補償する場合には盗難だけではなく、パーツだけが盗まれた場合や、鍵穴へのいたずらも補償してくれることが多くなっています。
盗難時の臨時費用特約なら保険料の節約に
バイク保険に加えて盗難保険を別途加入する場合、保険料も上乗せで支払う必要があります。
盗難保険の負担が大きい、と感じる場合にはバイク保険の特約に注目してみましょう。
特約には「盗難時の臨時費用特約」を用意している保険会社があります。(名称は各社によって異なります)
万が一契約している車両が盗難に遭った場合、一定の条件を満たすことで臨時費用として保険金が支払われるものです。
保険金は2~5万程度が多くなっており、見舞金のような形で支払われています。
車両全体を補償してくれるものではないので注意が必要です。
バイクはコンビニに立ち寄る、駐輪場にちょっとのつもりで停車している間にも盗難が発生しています。
ハンドルロックを怠らず、常日頃からご自身でしっかりとした防犯意識を持つことも大切です。