バイクツーリングを始めたばかりの方にとって、「何を持っていけばいいのか分からない」というのはよくある悩みです。特に初めてのツーリングでは何が必要で何が不要なのか、判断が難しいものです。本記事では、初心者が安心・快適にツーリングを楽しむために必要な持ち物を、目的別に分かりやすく紹介します。これから趣味としてバイクツーリングを楽しみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

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基本的なバイクツーリングの持ち物

まずは日帰りのショートツーリングでも必ず持っていくべき基本アイテムをご紹介します。これらは安全性と快適性を確保するための必須アイテムです。

現金

クレジットカードが使えない場所や、突然の故障などの緊急時に備えて、ある程度の現金を持っていくことをおすすめします。

特に山間部や郊外のガソリンスタンドでは、カード決済に対応していない場合もあります。最低でも5,000円程度は持参しておくと安心です。予定外の出費に備え、財布とは別の場所にも少額の現金を隠し持っておくと良いでしょう。

ライディングギア（ヘルメット・グローブ・プロテクターなど）

安全なツーリングのために、適切なライディングギアの着用は必須です。
ヘルメットは命を守る最も重要な装備ですので、JIS規格やSNELL規格などの安全基準を満たした製品を選びましょう。
グローブは転倒時の手の保護だけでなく、長時間の振動から手を守る役割もあります。
季節や天候に合わせて、夏用や冬用、レイングローブなどを使い分けるのがおすすめです。
プロテクターは肘・肩・膝・背中など、転倒時に怪我をしやすい部位を保護するためのもので、ライディングジャケットやパンツに内蔵されているタイプが便利です。

雨具

天候は予測不能なものです。晴れの予報でも突然の雨に見舞われることは珍しくありません。

コンパクトに収納できるレインウェア（上下セパレートタイプ）を常に携帯しておくことで、急な天候の変化にも対応できます。透湿防水素材のものを選ぶと、雨をしのぎながらも蒸れを軽減できるので快適です。
また、防水グローブカバーやブーツカバーもあると便利です。

パンク修理キット

ツーリング中にタイヤがパンクしてしまった場合、特に人里離れた場所では修理業者を呼ぶのも難しい状況になります。簡易的なパンク修理キットがあれば、自分で応急処置を行い、安全な場所まで移動することができます。

一般的なキットには、パンク穴をふさぐためのゴム栓やシール材、CO2ボンベやエアポンプが含まれています。使い方を事前に確認しておくことも大切です。

スマホホルダー＆モバイルバッテリー

現代のツーリングでは、スマートフォンはナビゲーションや緊急連絡手段として欠かせません。

バイク用のスマホホルダーを装着すれば、走行中でも地図を確認できて安心です。振動に強く脱落しにくいタイプを選ぶことが重要です。

また、長時間のナビ使用でバッテリーの消費が激しいため、モバイルバッテリーも必需品です。10,000mAh程度の容量があれば、スマホを複数回充電できます。防水ケースに入れておくと、雨天時も安心です。

免許証・車検証・保険証書

法令で携帯が義務付けられている運転免許証と車検証は必ず持参しましょう。

また、万が一の事故や故障に備えて、バイク保険の証書や連絡先情報も携帯しておくことをおすすめします。これらの重要書類は防水ケースやジップロックに入れて保管すると、雨で濡れる心配がありません。

デジタル化して、スマートフォンにも保存しておくと万一の際に便利です。

宿泊を伴うロングツーリングの場合

日帰りではなく、一泊以上の宿泊を伴うロングツーリングでは、追加の装備が必要になります。快適な宿泊のための準備を整えましょう。

寝巻き

ホテルや旅館に宿泊する場合でも、自分の寝巻きがあると快適に過ごせます。特に汗をかいた後のライディングウェアから着替えるための清潔な衣類は必須です。

コンパクトに畳める素材の寝巻きやTシャツ、下着などを選ぶと荷物がかさばりません。速乾性の高い素材なら、宿泊先で洗濯しても翌朝には乾いていることが多く、長期間のツーリングには特におすすめです。

洗面器具

最低限の洗面器具として、歯ブラシ、洗顔料、シャンプー、ボディソープなどがあると便利です。

多くの宿泊施設ではアメニティが用意されていますが、肌に合わない場合もあるので、普段使い慣れたものを持参するのが安心です。旅行用の小さなボトルに詰め替えたり、使い切りタイプを選んだりすることで、荷物を最小限に抑えられます。

バイクカバー

宿泊先でバイクを屋外に駐車する場合、バイクカバーは必須アイテムです。雨や露から愛車を守るだけでなく、いたずらや盗難防止にも効果があります。

コンパクトに収納できる軽量タイプを選ぶと携帯にも便利です。UV加工されたものなら、強い日差しからバイクを保護することもできます。また、反射材が付いているタイプは夜間の視認性が高まり、安全面でもメリットがあります。

ワイヤーロック

宿泊時のセキュリティ対策として、ワイヤーロックやディスクロックなどの盗難防止グッズは非常に重要です。特に観光地や都市部では、バイクの盗難リスクが高まります。

ワイヤーロックは、バイクを固定物に繋ぎ止めることができるので効果的です。持ち運びやすさと強度のバランスが取れたものを選びましょう。アラーム機能付きのものを使えば、不審な動きがあった際に音で周囲に知らせることができます。

季節ごとの注意点と装備

バイクツーリングでは季節ごとに必要な装備が変わってきます。特に春秋の朝晩や冬場のツーリングでは、防寒対策が重要になります。

防寒着

春や秋、特に朝晩は気温が下がりやすく、走行中は体感温度がさらに低くなります。ウィンドブレーカーやフリースなど、薄手でもしっかりと保温できる防寒着を用意しておくと安心です。

レイヤリング（重ね着）の考え方を取り入れ、気温の変化に応じて調整できるようにしておくことがポイントです。冬場のツーリングでは、電熱ベストやネックウォーマーなども有効です。防風性と保温性を兼ね備えた専用のウィンターウェアを選ぶことで、厳しい寒さの中でも快適なライディングが可能になります。

カイロ

冬場のツーリングには使い捨てカイロや充電式カイロが大変役立ちます。特に手先や足先は冷えやすく、操作性や安全性に関わるため、しっかりと保温することが大切です。

使い捨てカイロはグローブやブーツの中に入れることができ、数時間にわたって温かさを保ちます。充電式カイロは繰り返し使用できるエコな選択肢で、モバイルバッテリーとしても活用できるタイプもあります。

寒さが厳しい地域や冬のツーリングでは、体の芯から冷えることを防ぐためにも、カイロは必需品と言えるでしょう。

ツーリング前に確認すべきチェックリスト

安全で快適なツーリングのためには、出発前の準備が非常に重要です。以下のチェックリストを参考に、万全の態勢で出発しましょう。

バイクの点検

ツーリング前には必ずバイクの点検を行いましょう。エンジンオイルの量や漏れがないか、ガソリンは十分か、タイヤの空気圧や摩耗状態、チェーンの張りや注油状態、そしてブレーキやライト、ウインカーなどの灯火類が正常に機能しているかを確認します。

特に長距離のツーリングでは、事前に専門店でメンテナンスを受けておくとより安心です。日常的に自分でできる簡単なメンテナンスの方法を覚えておくことも、トラブル予防や早期発見につながります。

天気予報

出発前には必ず目的地とルート上の天気予報をチェックしましょう。降水確率はもちろん、風速や気温の変化にも注意が必要です。

特に山岳地帯では、平地と比べて気温が大きく下がることがあります。気象情報アプリを活用して、時間帯ごとの詳細な予報を確認することをおすすめします。

天候が悪化する予報がある場合は、ルートの変更や出発時間の調整、最悪の場合は延期も検討しましょう。安全第一でバイクツーリングを楽しむためには、天候との妥協も時には必要です。

バイク保険

ツーリング前に、自分のバイク保険の補償内容を再確認しておくことをおすすめします。

特に遠方へのツーリングでは、ロードサービスの対応エリアや補償内容が十分か確認しておくことが重要です。また、自賠責保険だけでなく任意保険にも加入しておくと、事故時の高額な賠償や修理費用に備えることができます。

ダイレクト型バイク保険では、ツーリングを楽しむライダーのための充実した補償内容とロードサービスをご用意しています。

緊急連絡先

万が一のトラブルや事故に備えて、家族や友人、保険会社のロードサービス、近くのバイクショップなどの連絡先をスマートフォンに登録しておくことが大切です。

また、バッテリー切れやスマホの故障に備えて、紙に書いたメモを携帯しておくのも有効です。特に山間部や通信環境が悪い場所でのツーリングでは、現在地を定期的に誰かに共有しておくと、万一の際の捜索活動がスムーズになります。安全意識の高いライダーは、単独ツーリングの場合でも必ず誰かに行き先と予定を伝えてから出発します。

ツーリングを安全に楽しむために

バイクツーリングは適切な準備と心構えがあれば、非常に楽しく充実した体験となります。
バイクツーリングの醍醐味は、目的地だけでなく「走ること自体」を楽しむことにあります。美しい景色や地域の食文化、歴史や自然との出会いを大切にしながら、安全で楽しいツーリングライフを満喫してください。私たちはそんなあなたのバイクライフを、最適な保険でしっかりとサポートします。