- これから電動バイクを購入したいけど、どの免許を取れば良いのか分からない
- 電動バイクを買うメリット・デメリットを知りたい
- 電動バイクは車検が必要なのか知りたい
この記事を読むことで、上記のような悩みや疑問を解決することができます。
EVバイクと言われることも多い電動バイクですが、近年は世間がエコを促す動きもあり需要が増えている状態です。
これからバイクを買いたいと考えている方の中で、電動バイクを購入するのか検討している人も多いでしょう。
しかしながら、電動バイクに乗る際に何の免許を取れば良いのか、電動バイクのメリット・デメリットを知らないという人も多いはずです。
そこで本記事では、電動バイクに乗る際に必要な免許や車検の必要性、メリット・デメリットについて解説しています。
これから電動バイクの購入を検討している方は、是非最後までご覧ください。
この記事の要約
- 電動バイクは免許の種類によって乗れる車種が変わる。
- 車検は一部の大型車両を除いて不要。
- メリットは静か、振動が少ない、給油不要、ガソリン代不要、メンテナンスが楽。
- デメリットは充電時間、走行距離、購入価格、雨に弱い、寒冷地でのバッテリー消耗。
電動バイクの免許の必要性
電動バイクに乗るには免許を取る必要があります。
必要になる免許は乗るバイクによって変わるため、下記をご覧ください。
免許の種類 | 電動バイク(定格出力) | ガソリン車(排気量) |
---|---|---|
原動機付自転車免許 | 0.6kW以下 | ~50cc |
小型限定普通二輪免許 | 1.0kW以下 | ~125cc |
普通二輪免許(中型免許) | 20kW以下 | ~400cc |
大型二輪免許 | 20kW超 | 400cc超 |
電動バイクは定格出力によって習得しなければいけない免許が異なります。
また2019年12月以前は普通自動車二輪免許を持っていれば20kW超の電動バイクを運転できましたが、2019年12月以降は大型免許が必要になっているので注意が必要です。
電動バイクの種類ごとに必要な免許は?
電動バイクには様々な種類があるので、それぞれどのような免許がいるのか解説していきます。
電動スクーター
電動スクーターは、定格出力で習得しなければいけない免許が異なります。
免許の種類 | 電動バイク(定格出力) |
---|---|
原動機付自転車免許 | 0.6kW以下 |
小型限定普通二輪免許 | 1.0kW以下 |
普通二輪免許(中型免許) | 20kW以下 |
大型二輪免許 | 20kW超 |
上記が電動スクーターは電動バイクに分類されるので、免許を持っていれば公道で運転することが可能です。
折りたたみ式電動バイク
折りたたみ電動バイクは、「特定小型原動機付自転車」か「特例特定小型原動機付自転車」の場合は免許不要で運転することが可能です。
それでは、「特定小型原動機付自転車」と「特例特定小型原動機付自転車」のそれぞれの特徴を紹介していきます。
特定小型原動機付自転車
特定小型原動機付自転車の特徴について紹介します。
- 車体の大きさは、長さ190cm以下、幅60cm以下
- 原動機として、定格出力が0.60kW以下の電動機を用いること
- 時速20kmを超える速度を出すことができないこと
- 走行中に最高速度の設定を変更することができないこと
- オートマチック・トランスミッション(AT)機構がとられていること
- 最高速度表示灯が備えられていることなど
- 道路運送車両法上の保安基準に適合していること
- 自動車損害賠償責任保険(共済)の契約をしていること
- 標識(ナンバープレート)を取り付けていること
特例特定小型原動機付自転車
- 最高速度表示灯を点滅させること
- 時速6kmを超える速度を出すことができないことなど
ペダル付き電動自転車
ペダル付き電動自転車は原動機付自転車に当てはまり、下記の条件を満たせば公道で運転することが可能です。
- ヘルメット着用
- 免許証
- ナンバープレートの表示
- 自賠責保険の加入
電動バイクは車検は必要ない
電動バイクは車両のサイズによって車検の必要性が変わってきます。
「長さ2.5m×幅1.3m×高さ2m以下」を超えるサイズの電動バイクは、車検が必要です。言い換えると、それ以外のサイズの電動バイクは車検が必要ありません。
長さ2.5mを超える電動バイクは珍しいため、基本的にはほとんどの電動バイクが車検しなくても運転することができるのが現状です。
しかしながら、免許の規定が変わったのと同様に、車検も規定が変わる可能性があるので注意して確認しておきましょう。
ほとんどの電動バイクは車検を受けなくても運転することができますが、故障しないためには管理が大切です。
何の不備が出ていなくても、ある程度の走行距離を走ったら車検やメンテナンスをやっておくことをおすすめします。
電動バイクのメリット
それでは、電動バイクのメリットについて解説していきます。
音が出ない
電動バイクは音がほとんど出ないので、住宅街などでも気を遣わないで運転できます。
バイクに乗っている時に、音がうるさくて気になってしまうという人も少なくないでしょう。
電動バイクは普通のバイクとは違い、音の原因となるエンジン・マフラーがついていないため、音が出なくなっています。
静かにバイクを運転するのが好きな方は、電動バイクをおすすめします。
振動が少ない
電動バイクはエンジンがないため、走行中の振動が普通のバイクと比べて軽減されているのが特徴です。
走行中の振動が軽減されることで、乗り心地が良くなるだけでなく、車酔いになりにくいなどのメリットもあります。
乗り心地の良いバイクに乗りたいのであれば、電動バイクは非常におすすめです。
給油する手間がなくなる
普通のバイクはガソリンスタンドに行ってエンジンを給油する手間が必要になりますが、電動バイクは自宅で電気を充電するだけで乗ることが可能です。
自宅に帰宅してから充電したら、次の日には満タンになっているので、手間がかからずバイクを楽しめます。
手間なくバイクを楽しみたい人には、電動バイクがおすすめです。
ガソリン代が必要ない
電動バイクはガソリン代が必要なく、電気を充電する費用だけで乗ることができます。
ガソリン代の金額は毎年のように高くなっているので、バイクをたくさん乗る人にとっては大きな出費になっているでしょう。
維持費を抑えてバイクに乗りたいと考えているのであれば、電動バイクをおすすめします。
メンテナンスの手間が少ない
普通のバイクはオイルやプラグなど消耗品の交換を定期的に行う必要がありますが、電動バイクは消耗品が使われていないのでメンテナンスの手間が少ないです。
メンテナンスが少なく消耗品の交換などで費用が発生しないのは、電動バイクのメリットと言えるでしょう。
電動バイクのデメリット
それでは、電動バイクのデメリットについて解説していきます。
充電に時間が掛かる
電動バイクは充電に時間が掛かるため、充電が切れるとすぐに走れるようにはなりません。
普通のバイクはガソリンを入れるとすぐに走り出せるので、電動バイクを購入する方は充電が切れないように注意しましょう。
どうしても充電切れが怖いのであれば、予備バッテリーを持っておくのも選択肢の1つです。
走行距離に限界がある
電動バイクは走行距離に限界があり、途中で充電が切れるとバイクが動かなくなるリスクがあります。
そのため、電動バイクは長距離の運転には適していません。
最近は電動バイクを充電するための電気スタンドの数が少しづつ増えてきていますが、まだまだ少ないので利便性は低いでしょう。
充電スポットがこれから増えていけば普通のバイクと同じような利便性で電動バイクを楽しむことができると考えられます。
しかしながら、現状は電動バイクは長距離の運転には適していないと言えるでしょう。
値段が高い
電動バイクは普通のバイクに比べると購入金額は高くなります。
しかしながら、消耗品の交換による出費や、ガソリン代の出費など維持費を考慮すると、電動バイクは安いと言えるでしょう。
維持費が低いことを考えると、購入金額が高い電動バイクを購入するのも選択肢の1つです。
雨に弱い
電動バイクは雨に弱く、雨に当たってしまうと故障などの原因になるため注意が必要です。
駐車場を契約する際は、屋根があって雨に当たらない場所を選ぶ必要があります。
雨の日に利用するのが難しい点と、ある程度は駐車場を選ばないといけないのが電動バイクのデメリットと言えるでしょう。
気温が低いと影響が出る
電動バイクのバッテリーは気温が低くなると性能が落ちてしまい、早くバッテリーが消費されるなどのリスクがあります。
バッテリーの消費が早くなると運転できる距離も短くなるので、冬場に利用するのが難しいというのがデメリットです。
まとめ
本記事では、電動バイクに免許や車検は必要なのか、電動バイクのメリット・デメリットについて解説しました。
上記のメリットが良いと感じるのであれば、電動バイクを購入する価値は十分にあるでしょう。
電動バイクに乗るためには、定格出力によって取るべき免許が異なります。
免許の種類 | 電動バイク(定格出力) | ガソリン車(排気量) |
---|---|---|
原動機付自転車免許 | 0.6kW以下 | ~50cc |
小型限定普通二輪免許 | 1.0kW以下 | ~125cc |
普通二輪免許(中型免許) | 20kW以下 | ~400cc |
大型二輪免許 | 20kW超 | 400cc超 |
これから電動バイクに乗るのであれば、どの免許が必要になるのか把握しておきましょう。